大っ嫌いなのに………

「樹、連れてきてくれてありがとう! 」


「叶花がこんなに喜んでくれて連れてきて良かったよ。
でも、外に出たら暑いから、ちゃんと水分補給はして少しでも辛くなってきたら俺に教えてね 」


「うんっ! 」


叶花はそう言ったけど
このテンションじゃはしゃぎそうだから俺も気をつけて見てないと。


そう思いながらも海の近くの駐車場を探して車を止める




「樹、早く行こっ! 」

「叶花待って! 手繋ごうな」

放っておくと今にも駆け出しそうな叶花の手を握る。

叶花はよっぽど楽しいのか、どんどん俺の手が引っ張られる。


砂浜は足場が悪いので、叶花が転んだりしないか気をつけながらもいっしょに歩いて海に近づいた。



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