大っ嫌いなのに………
「叶花…? 」
「か、和樹くん 」
自分の部屋で腕をなんとなく触っていると、和樹くんが入ってきた。
「呼んでも返事ないし大丈夫か? 」
「ごめん。学校のこと考えていたら聞こえてなかった 」
「そっか。学校でなんかあった? 」
「ううん、大丈夫だよ 」
「困ったこととかあったら言うんだよ 」
「和樹くんありがとう! 」
和樹くんは頭をポンポンしてくれる。
「じゃあ、叶花、お風呂沸いたから入っちゃいな 」
「うん 」
本当は腕のこと和樹くんに言わないとなんだけど、何されるか分からないから言えないよ………