大っ嫌いなのに………

「でも、叶花も怖くて不安なんだよな
俺もいっしょにいるからレントゲン撮りに行こう? 痛くないから 」


「うん…グスン… 」


樹に抱っこされてレントゲン室に連れて行かれた。


「和樹くん、ごめんなさい… 」

先に来て検査の準備をしている和樹くんに謝る。

「大丈夫。俺も本気で怒っているわけじゃないから。
何されるか分からない叶花の怖い気持ちも分かるよ 」


「グスッ…グスッ… 」


「叶花は泣き虫だな。じゃあレントゲン撮るからこっちおいで 」


レントゲンの機械のところに連れて行かれた。


「ここに腕乗せて 」

「……… 」

「痛くないけど、じっとできないなら樹に抑えてもらう? 」

「できる… 」


仕方なく和樹くんの言うことを聞いて腕を乗せた。


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