大っ嫌いなのに………

「叶花ちゃん、隠すとどんどん悪化して入院長くなるよ
今だって栄養が体に入ってないからフラフラして辛いだろ? 」


「辛くないもん… 」


「嘘はダメだよ。体調悪かったら言わないと
俺も和樹先生も叶花ちゃんのことが心配なんだから本当のこと言って!!」


叶花ちゃんの体がビクッと震える。


あっ…、またついキツく言ってしまった。

叶花ちゃんのことが心配だとはいえ、冷静になれなかったことを少し反省していると


「ごめんなさい……… グスン 」


小さな叶花ちゃんの声が聞こえた。


叶花ちゃんの目に涙がたまっているのをみるとやっぱりかわいそうになってくる。


自分で泣かせたくせに、好きな女の子の涙には弱い。



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