大っ嫌いなのに………
家から学校までは歩いても10分くらい。
近いから入院前は遅刻しそうなとき
走っちゃったりしたけど、これからはやめよう。
和樹くんや樹先生がなんで私のことばっかり心配してくれるのかはわからない。
特に樹先生にとっては私はただの患者。
でも、心配してくれる人がいるのはありがたいことだし、2人を怒らせたり、悲しませたくないもん。
運転している和樹くんをなんとなく見ながらそんなことを考えていると学校に着いた。
「叶花、着いたよ。行っておいで 」
和樹くんは私の頭をポンポンしながらそう言った。
「ありがとう。行ってきます 」