0631
おじいちゃんは
その件でしばらく留置所にいたけど
その男のほうが私にひどい事をずっとしていたことが
分かると
裁判で執行猶予がついて
刑務所には入らずに済んだ
美陽は俺が守るから大丈夫
って
いつも私達の家に来ては
私にいろんな話やお土産を買ってきてくれたり
私のいろんな話や相談や悩みを聞いてくれた
私にとってはおじいちゃんは1番大切な人で
おじいちゃんがいるから
強くなれた
私もおじいちゃんみたいに強い人間になるんだって
頑張って筋トレしたり
武道場の空手教室も
おじいちゃんが行かせてくれた
お母さんはおじいちゃんによく怒られていた
お前はあんな男と結婚してから
すぐ離婚してみはるに辛い思いさせてから!!!
悪かと思わんとか!!!
でもお母さんは私にいつも
美陽は美陽の好きな道を歩みなさい
美陽っていう名前は
私がつけたのよ
美しい太陽の光が
すべてを包むように
私があなたを産むとき
私はどん底だったから
美陽には私のような人生は歩んでほしくないから
って
凄く優しくかわいい笑顔でいつも話していたんだ