お嬢様と羊
お嬢様との約束
【陽葵!危ねぇ━━━━!!!】

ドン━━━━━!!!
ガッシャーーーーン!!!!

【嫌ぁぁぁぁーーーー!!】

【残念ながら、手の施しようが………】

【陽葵、死んだんだよ!
秀人はもう、いないんだよ!!?】



断片的に陽葵の頭の中に甦る記憶。

車の下で、変わり果てた姿の秀人。

その時には既に、手遅れだった。






秀人が亡くなってからも、秀人の家に毎日通った。

ただ、秀人の家の前に立ち尽くした。

秀人がまたいつものように“陽葵~!”と笑って抱き締めてくれるような気がして……




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