お嬢様と羊
「え?あ、陽葵様。
体調はどうですか?」
「うん、落ち着いたわ」
「良かった…点滴は終わってますし、目が覚めたら帰っていいそうですよ。
帰りましょうか?」
「うん」
ゆっくり起き上がる陽葵を支える、一弥。
「一弥、色々ありがとう」
一弥を少し見上げて言う。
「当然のことですよ」
「ねぇ…頭撫でて?」
「は?」
「いいから」
「はい…」
ゆっくり頭を撫でる、一弥。
「やっぱり。
さっきもずっと頭撫でててくれたんでしょ?なんか心地よかったから」
「それは………旦那様です。
先程までいましたから」
「………」
「……陽葵様?」
「私…嘘つきは嫌いよ」
「え?」
「パパに遠慮してるの?それとも私をバカにしてるの?
どっちでもいいけど、嘘はつかないで!」
「え?あの…」
「確かにこの手だったわ!
頭を撫でてくれた、手!
それにパパだったら、聞かなくてもわかる!」
鋭い目で睨む、陽葵。
「申し訳ありません…」
「嬉しかったのに、せっかくの気持ちが台無しだわ!
羊のせいで!」
ベットから下りた陽葵は、スタスタとドアに向かい出ていったのだった。
「陽葵様、お待ち下さい!」
手を掴み、引き寄せた。
「……離して…」
陽葵は泣いていた。
「陽葵…様?」
「一弥は私が嫌いなの?」
「そんなわけありません!」
「じゃあ…好き?」
「え?それは……」
「私は…好きよ…!」
「え……」
「まだ、わからないの?
察しろよ!羊!
一弥は私を助けてくれた、暴走族の男の子なんでしょ?
その時から、好きよ!
ずっとそう言ってるじゃない!?」
体調はどうですか?」
「うん、落ち着いたわ」
「良かった…点滴は終わってますし、目が覚めたら帰っていいそうですよ。
帰りましょうか?」
「うん」
ゆっくり起き上がる陽葵を支える、一弥。
「一弥、色々ありがとう」
一弥を少し見上げて言う。
「当然のことですよ」
「ねぇ…頭撫でて?」
「は?」
「いいから」
「はい…」
ゆっくり頭を撫でる、一弥。
「やっぱり。
さっきもずっと頭撫でててくれたんでしょ?なんか心地よかったから」
「それは………旦那様です。
先程までいましたから」
「………」
「……陽葵様?」
「私…嘘つきは嫌いよ」
「え?」
「パパに遠慮してるの?それとも私をバカにしてるの?
どっちでもいいけど、嘘はつかないで!」
「え?あの…」
「確かにこの手だったわ!
頭を撫でてくれた、手!
それにパパだったら、聞かなくてもわかる!」
鋭い目で睨む、陽葵。
「申し訳ありません…」
「嬉しかったのに、せっかくの気持ちが台無しだわ!
羊のせいで!」
ベットから下りた陽葵は、スタスタとドアに向かい出ていったのだった。
「陽葵様、お待ち下さい!」
手を掴み、引き寄せた。
「……離して…」
陽葵は泣いていた。
「陽葵…様?」
「一弥は私が嫌いなの?」
「そんなわけありません!」
「じゃあ…好き?」
「え?それは……」
「私は…好きよ…!」
「え……」
「まだ、わからないの?
察しろよ!羊!
一弥は私を助けてくれた、暴走族の男の子なんでしょ?
その時から、好きよ!
ずっとそう言ってるじゃない!?」