恋する理由がありません~新人秘書の困惑~
「こちらにはよく来られるのですか?」
先ほどの発言から察すると、副社長はここの常連なのだろう。そうでなければ慣れた口調で、“おまかせ”でオーダーはしないと思う。
私の質問に、副社長は無表情で小さくうなずいた。
「たまに。天ぷらが食べたくなったときに来るかな」
さすがに毎日のように通っているわけではないみたい。そう考えたところで、ふとした疑問が沸いた。
「副社長は、普段の食事はどうされてるのでしょう? まったく想像がつかないです」
独り言のようにブツブツと発言していると、部屋の扉が開いて早速瓶ビールが運ばれてくる。
私がお酌をしたあと、副社長は私にもグラスを持たせてビールを注いだ。
「毎日外食ですか?」
「どうした? 俺がちゃんと食べてるか心配?」
「いえ、そうではなくて……あ、違います、心配な気持ちもありますけど」
あわあわとする私を見て副社長は面白いとばかりに笑みをこぼした。
先ほどの発言から察すると、副社長はここの常連なのだろう。そうでなければ慣れた口調で、“おまかせ”でオーダーはしないと思う。
私の質問に、副社長は無表情で小さくうなずいた。
「たまに。天ぷらが食べたくなったときに来るかな」
さすがに毎日のように通っているわけではないみたい。そう考えたところで、ふとした疑問が沸いた。
「副社長は、普段の食事はどうされてるのでしょう? まったく想像がつかないです」
独り言のようにブツブツと発言していると、部屋の扉が開いて早速瓶ビールが運ばれてくる。
私がお酌をしたあと、副社長は私にもグラスを持たせてビールを注いだ。
「毎日外食ですか?」
「どうした? 俺がちゃんと食べてるか心配?」
「いえ、そうではなくて……あ、違います、心配な気持ちもありますけど」
あわあわとする私を見て副社長は面白いとばかりに笑みをこぼした。