恋する理由がありません~新人秘書の困惑~
「自分で飲めます」
「あ、ああ……そうか」
私の言葉を聞き、副社長は手にしていたペットボトルを私に持たせて、体を運転席の方へ戻した。
それからは無言で運転して、救急病院へ連れて行ってくれた。
気持ちは焦っていても事故を起こしてはいけないと思ったのか安全運転で、そんな副社長の細やかな心遣いがうれしかった。
診察してもらった結果は、やはり熱中症だった。
脱水状態だったので点滴をしてもらったら、しばらくすると体が楽になり、気分も頭痛も落ち着いた。
「ご迷惑をおかけしてすみません」
点滴を受けているあいだ、あとはひとりで大丈夫だと伝えたけれど、副社長は「こんな状況で帰れるわけないだろ」と、ずっと付き添ってくれた。
だけど本当は誰かにそばにいてもらえて心強かったし、ありがたかった。強がってしまうのは私の悪い癖だ。
点滴が終わり、体調が回復したのでそのまま家に戻ることになった。
「あ、ああ……そうか」
私の言葉を聞き、副社長は手にしていたペットボトルを私に持たせて、体を運転席の方へ戻した。
それからは無言で運転して、救急病院へ連れて行ってくれた。
気持ちは焦っていても事故を起こしてはいけないと思ったのか安全運転で、そんな副社長の細やかな心遣いがうれしかった。
診察してもらった結果は、やはり熱中症だった。
脱水状態だったので点滴をしてもらったら、しばらくすると体が楽になり、気分も頭痛も落ち着いた。
「ご迷惑をおかけしてすみません」
点滴を受けているあいだ、あとはひとりで大丈夫だと伝えたけれど、副社長は「こんな状況で帰れるわけないだろ」と、ずっと付き添ってくれた。
だけど本当は誰かにそばにいてもらえて心強かったし、ありがたかった。強がってしまうのは私の悪い癖だ。
点滴が終わり、体調が回復したのでそのまま家に戻ることになった。