恋する理由がありません~新人秘書の困惑~
「唯人さんから良い香りがします」
「莉佐が使ってるボディーソープだ」
「あの……私は汗臭いので、離れてください」
私はシャワーを浴びる前なので、近づかれると臭うのではないかとさすがに心配になるが、彼はいつも、しばらくのあいだ離してくれない。
「莉佐から汗の臭いなんてしたことはないだろう」
「う、うそですよ。私だって人間だから汗くらい……」
「俺はこのままベッドに行ってもいいけど?」
彼が耳元でささやいた瞬間、体がゾワゾワとした。
だけどその言葉はシャレにならない。私は抱きしめられている腕から逃れ、あからさまに困った顔をした。
「無理です!」
今日一日働き詰めで汗をかきまくっているのに、シャワーを浴びずになんて要望は却下に決まっている。
「はは。今のは絶対に会社では見られない顔だな」
「莉佐が使ってるボディーソープだ」
「あの……私は汗臭いので、離れてください」
私はシャワーを浴びる前なので、近づかれると臭うのではないかとさすがに心配になるが、彼はいつも、しばらくのあいだ離してくれない。
「莉佐から汗の臭いなんてしたことはないだろう」
「う、うそですよ。私だって人間だから汗くらい……」
「俺はこのままベッドに行ってもいいけど?」
彼が耳元でささやいた瞬間、体がゾワゾワとした。
だけどその言葉はシャレにならない。私は抱きしめられている腕から逃れ、あからさまに困った顔をした。
「無理です!」
今日一日働き詰めで汗をかきまくっているのに、シャワーを浴びずになんて要望は却下に決まっている。
「はは。今のは絶対に会社では見られない顔だな」