《続編》バツ1子持ち、それでも大好きだよ先生!
『あのうお取り込み中申し訳ないですが、


俺らも母ちゃんとこ言ってやりたいんで、


華さんに挨拶させて下さい。』



このオジサン私の名前知ってるの?



私は今初めて会ったと思うんだけど。



『華さんですよね。』



「はい。」



『俺は柏木正也と言います。ここにいる四人は俺の息子です。


母ちゃんもさっき五人目の男の子を生みました。


分かりますか誰か?


分娩室で一緒だった妊婦覚えてますか?』



あ、ああ思い出した。



大工の父ちゃんだ。



『俺嫁から、嫁の名前は鈴子っていいます。


鈴子から今から生まれるから来てって初めて電話もらったんで、


嬉しくてとんで来た訳なんですよ。』



ほらね。やっぱり父ちゃん来てくれたじゃん。



『華さんが鈴子に電話するように言ってくれたそうで、

鈴子も喜んでます。結婚して18年になるんでお互い恥しくて、
中々素直になれず、こんな切っ掛けでもないと来れなかったと思います。


華さんには感謝してます。』



良かったね鈴子さん。






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