毒吐き幼なじみはときどき甘い。
幼なじみの昴くん
「それでさぁ、そいつが」
───ドンッ。
「…ってぇーな。
どこ見てんだよブス!!」
「……ごめんなさい」
ただ廊下を歩いていただけなのに、前から来た金髪男とぶつかって、とりあえず平謝りした。
私は廊下の端を歩いていたのに。どこ見てんだよはコッチのセリフだわ。
なんて、心の中では思えるけど、
実際、口には出来ない小心者。
また廊下の端を歩き始めると。
「コソコソ廊下の隅歩いてる根暗が。
ぶつかってくんなバーカ」
「!」
金髪男と話していた男が、私の方を見てそう言って。
さっさと金髪男と一緒に歩いていった。
……あー…。
ほんっと嫌い。
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