毒吐き幼なじみはときどき甘い。
一番傷付けるのは
そのまま肩を貸して昴くんを支えて、部屋まで連れて行った。
昴くんの部屋は私の部屋の真隣にあるけど、いつもカーテンが閉まってたし、私も見ることがなかったから、知らなかった。
昔、遊びに来てた時と、全然違う。
いつも私がピンク、昴くんが水色の、お揃いのものを買うことが多くて、
昔の昴くんの部屋は、全体的に水色っぽかったのに。
今は、紺や黒の、暗い色が多い部屋。
昔の昴くんが、もうそこにいない気がして、
少し、寂しくなった。
「……もう肩、大丈夫。
ごほっ…これ使っていいから
ここに座ってろよ」
昴くんがベッドの傍らに置かれていたクッションを渡してくる。
クッションはとってもふかふかで、座り心地も良さそう…。