毒吐き幼なじみはときどき甘い。



寝てる間に結構汗をかいてたみたいで、額や首に汗が滲んでる。



おかげで熱が下がって、いつもの昴くんに戻ったのかな?



また“おまえ”って言われたし、すっごい睨まれてる…。




「か、看病なんてされてねーよ!
途中で寝やがったし!」



「まぁー!アンタはなんで素直にありがとうって言えないの!」



「ありがたくねぇよ!お節介!!」




空になったスポーツドリンクのペットボトルを投げつけられる。



私の体にぶつかって、ペットボトルが床に落ちるのがまるでスローモーションみたいに見えて。



その間、頭の中では「お節介」と言った昴くんの声が、何度も響いた。




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