毒吐き幼なじみはときどき甘い。
一体どうして、
雪森くんや昴くんがいるカラオケに、私も混ざっているのだろう。
海ちゃんと海ちゃんの友達の女の子2人に、雪森くん、昴くん、金髪男とその友達1人。
私、明らかに場違いなんですが?
「次、天の番ね」
「えー…俺はちょっと…」
海ちゃんにデンモクを渡されるも、あんまりノリ気じゃない雪森くん。
そんなの気にもしてない女の子2人が、雪森くんの隣に座って雪森くんにくっつきだした。
「雪森くんの歌うとこ見たいな〜♡」
「あたしもー♡」
「や、俺歌うの得意じゃなくて…」
渋る雪森くんに『じゃあ一緒に歌おうよ♡』とめげずに話しかける女の子たち。
モテモテの雪森くんに対して、全く相手にされてない残りの男子3人の空気は超悪い。
主に昴くん。なんか、スマホ見てずっと不機嫌な顔。
たぶん、私がいるから。
やっぱりこの部屋にいるのが居た堪れなくなって、ジュースを取りに部屋を出た。