毒吐き幼なじみはときどき甘い。





いつもお昼を食べるところは、学校の食堂。



1年から3年まで利用しているので、いつも人は多い。



どこか空いている席がないかと探していたら



ドン、と誰かにぶつかってしまった。




「あっ、すいませ…」



「………」




目の前には、私を見下ろす女の子。


茶髪のウェーブがかったロングヘアー。


スカートは短くて、手首にヘアゴムやブレスレットをつけてる。


そして耳にピアス。口にもピアスしてる…。



もしかしてすごいヤンキーなのでは?と思って視線を落とすと、スリッパの色は私とお揃い。つまり同じ学年。



昴くんといい、金髪男といい、


なんでこの学校はこんな見た目の人が多いんだろ。そしてなんでそんな人とぶつかってしまうんだ私。



う゛…目、合わせられない。




「……あっち」



「……え?」



「あっちの席、空いてるよ。
あと、ぶつかってごめん」




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