毒吐き幼なじみはときどき甘い。
いいけど、べつに。
昔とは…違うもん。
「つーか、
昴、なんか機嫌良くない?」
「そー見える?」
「俺には」
「ふーん…ま、半分アタリかな。
隣の部屋にいた女の子と連絡先交換した」
「イェイ」と軽いテンションで言って、ピースする昴くん。
それに対して、雪森くんが「は?」と眉間にシワを寄せた。
「お前……余裕だな。
いいの?俺が奪っちゃっても」
「……べつにいいよ。
天が本気になればなるほど、絶対失敗するのが目に見えてるから」
「どういう意味?」
「やってみればわかんじゃねーの」