毒吐き幼なじみはときどき甘い。
な、な、
なに、いきなり…!?
「す、昴く…」
「……今度こそ」
「……え?」
「…今度こそ、守るからな」
小さくそう呟いた後、
ゆっくり腕を解いて。
「と、とりあえず服着ろよな!!」
今度は大きな声でそう言うと、窓からベランダ伝いに自分の家へ帰っていった。
「……だから、服着てるってば」
でも、今度から薄着はやめよう。
また急に抱きしめられたりしたら、
……速すぎる心臓の音、聞かれちゃいそうだから。