毒吐き幼なじみはときどき甘い。
嫌いだから…?
「おはよう」
翌朝。
学校に行くべく玄関の扉を開けたら、いつかと同じように、雪森くんが待っていた。
「…お、おはよう」
「一緒に学校行ってもいい?」
……いや、家の前で待ってた人に嫌だって言えるわけなくない?
嫌じゃないからいいけど。
「いいよ」
「じゃあ一緒に行こ」
雪森くんが嬉しそうに笑った時、
隣の家のドアが勢いよく開いた。
「……はぁ、はぁ…」
「…昴くん?」
なぜか朝から息が荒い昴くん登場。
でも、そんなに急ぐほど、まだ時間ギリギリじゃないけど…。
「お、おまえら一緒に行くのかよ」
「おー。
昴はゆっくり準備して…」
「や、もう準備できたし、
俺も行く」