毒吐き幼なじみはときどき甘い。



その女の子から発せられたであろう声は、ぶっちゃけその容姿とは一致しないほど、可愛くて。




「あ、ありがとうございます」




あんまり怖い感じがしなくて、素直にお礼を言えた。



ペコリと頭を下げてから、小走りで教えてくれた方へ向かった。














「あ……」



「あれ?
(うみ)、こんなとこで突っ立ってどうしたの?」



「せっかく話しかけれたのに、
逃げられてしまった…」









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