毒吐き幼なじみはときどき甘い。
「……」
「……」
一緒に食べるのはいいんだけど
金髪男の視線が痛い…。
「天、昴」
「「ん?」」
「なんでこんなブス女と一緒に弁当食うことになってんの?」
見下せる相手がいて気分がいいのか、ケラケラ笑いながら言う金髪男。
……やっぱり一緒に食べるって言わなきゃよかった。
この男だけは、どうしても好きになれん。
「ていうかカラオケもだけど、
なんでこの女連れてくるの?
ノリ悪い…」
「ケンゴ」
昴くんの低い声が金髪男の声を遮った。(ていうか金髪男はケンゴっていうのね)
「ブスとか言ってんじゃねーぞ。
何様だ」
「え、だって昴も言ってた…」
「俺はいいんだよ。
顔がいいから」
ずい、と金髪男にせまる昴くん。離れて見てても圧がすごいことはわかった。