毒吐き幼なじみはときどき甘い。
「え、まじ?」
「ホントホント。
証拠に昴のスマホを…」
「やめ…っ」
金髪男が昴くんのスマホを奪って、昴くんがそれを取り返そうとする。
そうやって揉めてるうちに、金髪男の手からスマホがすぽーんと抜けて。
「あ!!!」
私の目の前にあるお弁当にダイブした。
「げっ!!
おいスマホが汚くなったじゃねーか!」
すぐさまスマホを回収しようとした昴くんだけど、
私のお弁当のケチャップがべっとりと付いてしまっていて、
ティッシュを出そうとプリプリ怒りながらポケットをあさった。
……ケチャップをつけてしまったのは申し訳ないと思う。
でも私のお弁当はもっと汚されていると思うのよね。(スマホってめっちゃ汚いっていうし)
これはもう食べられないや、とお弁当箱に蓋をしようとしたら
昴くんのスマホの画面に、今届いたメッセージが表示された。