毒吐き幼なじみはときどき甘い。




おばあちゃんと向かい合うように椅子に座って、柿を食べようとおばあちゃんが用意してくれた爪楊枝を刺したら。




「千花ちゃんは、
すーくんのことが大好きだもんねぇ」



「へっ!?」




そんな言葉がおばあちゃんから出てきて、びっくりして声が裏返った。



どうして私が昴くんのことが好きって……




「昔、『お母さんにも内緒ね』っておばあちゃんに教えてくれたもんね」



「あぁ…」




昔の話か…。




「……おばあちゃん」



「ん?」



「仲直りって、どうやってすればいいんだろう…」




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