毒吐き幼なじみはときどき甘い。
天の部屋に入ったら、ご丁寧にローテーブルの上に飲み物が入ったグラスが2つ置かれていた。
「それ、飲んでいいよ」
「…ありがと」
先に準備してたのかよ。真面目なヤツ…。
天は派手でヤンキーみたいだけど、本当に真面目なんだよな。未成年のタバコとか絶対許さねぇし。
……だから千花は、俺より天が好きなんだろうな。
「いきなりで悪いけど、
俺、千花ちゃんに告白したから」
「…………
……は!?!?」
え……
いきなり、だな!?!?
「え…、いつ…!?」
「昨日。
お前が誰かさんとデートしてる時」
千花も言ってたけど、
普通に友達と会ってただけで、デートじゃねぇし。