毒吐き幼なじみはときどき甘い。
「……で、でも、
どうせいい返事もらえなかっただろ?」
千花が天と付き合うなんて、そんなわけ…
「……返事はまだ」
「だろうな。
千花はなんつーか…人間不信みたいなとこあるし…」
天みたいにモテるヤツとなんて、絶対にない…
「でも、前向きに考えてくれるって。
付き合うこと」
「………は…?」
な…んで。
天なんて、一番ダメだろ。
小学生の時、どんな思いしたか…忘れたのかよ。
「……やめとけよ。
もし付き合ったら、千花を傷付けるだけだぞ」
「それってお前の体験談?」
ジュースを飲みながら、天は睨みつけるように俺を見た。
「だいたい聞いたよ、千花ちゃんに。
昨日のデート相手、千花ちゃんと因縁あるらしいね」