毒吐き幼なじみはときどき甘い。



「……」



「昴も知ってんの?
千花ちゃんとその子のこと」



「小学校の同級生で、
……友達…で」



「それだけじゃないだろ」




……知ってるよ。



千花が、梅澤に嫌がらせされてたことも。




「俺と付き合ったりしたら、
まわりの女に嫌がらせされるかもしれない」



「……わかってんなら、」



「だから付き合ったらダメって、
俺に自由はないわけ?」



「……本当に大事に思うなら、
距離をとったほうが」




「そんなの、
お前の考えじゃん。

俺だったら一番近くにいて
絶対に守るけどね」





< 226 / 293 >

この作品をシェア

pagetop