毒吐き幼なじみはときどき甘い。



……もう、顔も見たくなくなっちゃったのかな…。




「あの…香里さん、紗織さん、海ちゃんも、ありがとう。
私、教室戻るね」



「え!鏡見ないの!?」




もうすぐチャイムが鳴る時間だし、3人に頭を下げてから教室を出た。











「昴、
なんか言ったら?」



「は?な、何がだよ」



「アンタのそういうとこが嫌いなのよね〜。
ツンデレって流行んないよ?」



「は!?
誰がツンデレだ!!」



「だったら千花ちゃんに
いつもと違うね〜とか、かわいいね〜って言えないわけ?」



「は、はぁ!?
別に、か、かわいくねぇだろ!

俺は…べつに、いつもの千花でも…」



「……ちゃんと口にしなきゃ、伝わんないよ」



「………わかってるよ」




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