毒吐き幼なじみはときどき甘い。
「え……
昴くん…!?」
「……!」
えっ…どうして、昴くんがここに?
隣の席を覗いたら、ゆきくんと海ちゃんも一緒で、困ったように笑った。
……もしかして、みんなで私のあとつけてきてたの?
「……言葉足らずで、
梅澤を傷付けた俺が言うのもなんだけど…
ちゃんと言わなきゃ、わかんねーぞ」
「……」
「……ちゃんと言えよ、梅澤。
コイツは鈍感で、察してほしいって願ったって無駄だからな?」
なんか失礼なこと言われてる気がするけど
昴くんとさなちゃんの間には、私が知らない事情があるのかな。
なんだかそれはすごく、嫌だなって思った時、
さなちゃんがくるりとこちらに振り返った。