毒吐き幼なじみはときどき甘い。
そばにいてくれるだけで
「いつまで隠しごとすんだバカァ!!」
突然の大ボリュームの声と、バァン!!と机を叩かれてビクッと肩を揺らした。
えっ、えっ…なに!?突然!!
頭バグった!?情緒不安定なの!?
「えと…さなちゃん、
あの、お店だから落ち着こう…?」
今みんな逸らしたけど、さっき一瞬、視線ガン集まりしてたよ!?
「……そーやっていつも冷静で、
自分のことはなんにも話さなくて…
そのくせ、人のことには興味なくて…
そんなの、嫌われてるって思っちゃうじゃん…!!」
えっ、そうかな!?
お互いあんまり干渉しすぎない方がいいのかと思って、自分のことも、相手のことも知りすぎないようにしてただけなんだけど…
だから=嫌いなわけでは…。