毒吐き幼なじみはときどき甘い。



「千花のこと、たくさん傷付けた…
ごめん…」



「……もういいから」




今までのことはもういいから。



抱きしめられたまま、昴くんの背中に腕をまわそうとしたら。




「……とりあえず帰ろう!」




顔を真っ赤にした海ちゃんが、「ここお店だし」って言うから



私も恥ずかしくなって、そそくさとみんなでお店を出た。




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