毒吐き幼なじみはときどき甘い。



「ほら、
こうやって顔近づけるだけでも、やばい」



「……うん」




額同士が触れ合って



鼻先が触れ合って



そのまま目を閉じて



唇が触れ合った。




「……千花、好きだよ」



「……うん…」



「言葉じゃなくても、伝わるだろ?」




優しく触れるだけのキス。



でも


お互い顔が真っ赤になってたのを見たら、



まだまだ不慣れだなって思って、2人で笑ってしまった。



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