毒吐き幼なじみはときどき甘い。
毒吐き幼なじみは
*
「はよ」
「おはよう、昴くん」
朝、玄関を開けると
いつもより優しい顔をした昴くんが待っていた。
「……なんか、昴くん丸くなったよね」
「デブって意味?」
「そういう意味じゃなくて!
私に対しては尖ってたような気がして」
「……嫌われようとしてたからな。
決心が揺らがないように、わざとツンケンしてた」
「……今は、もういいの?」
「尖ってる方がいいわけ?」
「そんなことないです」
優しいのは嬉しい、けど…
意地悪じゃないのは、少し変な感じ…。