この夜、返品可能です。
それは……泣くかもしれないけど。
でもわたしな宵くんのことを信じたいし、もし三谷くんが言ってたことが本当だったとしたら、それはそれで受け止め無ければいけないと思っている。
それに、漫画や小説じゃこういう場合って大体見間違いだったり思い込みだったりするイメージがあるし、なんとなく大丈夫かな と思っている自分もいるのだ。
無駄に鍛えられたメンタルが良いのか悪いのかはよく分からない。
けれど、わたしはわたしが見て聞いたものだけを信じたいと────この時は、本当に思っていた。