この夜、返品可能です。

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「なんか、変な話してごめんな」

「全然……むしろごめんね、心配してくれてありがとう」

「うん。まあ、なんかあったら相談くらいは乗れるから」



そんな話をしているうちに駅に着いた。

三谷くんの家はもう少し歩いたところにあるらしく、電車通学のわたしとは駅の入口で分かれることになった。



宵くんやハルカさんを通して これまでちゃんと話したことも無かったクラスメイトと一緒に帰る日が来るなんて思ってもみなかったけれど、三谷くんが優しい人でよかったなと思う。


お礼を言えば、三谷くんは「うん、全然」と言って笑っていた。




「じゃあ、また明日​───」

「有川」




また明日、学校でね。

そう言ってバイバイしようとしていたのに、去り際、手を振るわたしを呼び止めて三谷くんは言ったのだった。




「もし彼氏に捨てられたらさ、俺んとこ来なよ」