この夜、返品可能です。
自分で言うのもなんだけど、仁乃は俺のことが好きすぎると思う。
言わなくても十分伝わっているのに言うから自覚せざるを得ないのだ。
仁乃は俺のことが好き。
ふうん、いいじゃん。
他の男のこと考える暇がないんだったら好都合。そのままでいなよって思う。
「う……んん」
「……はぁ」
俺の隣で眠る仁乃を見て、ため息が出た。俺の角度からヒンニュウが見えそうになっている。
「彼シャツはいつの時代も女の子の夢なのである」とかなんとか言って 俺のシャツを勝手に着たりするから、ゆるゆるなんじゃん、服が。
無防備、純粋、無垢、馬鹿、阿呆、貧乳。
……でも、そんな仁乃だから可愛い、のかもしれない。