この夜、返品可能です。
「宵くんに合うか合わないか、ちゃんと見て確かめてよ……、」
見てすら貰えないの、もうやだよ。
4つ離れてるから何?大学2年生から見て、高校生1年生のわたしはそんなに子供なの?
宵くんはたくさん「せふれ」が居るくせに、わたしには「まだ早い」ってさ、そんなの不平等だよ。
「や、やっぱり50円も要らないから。1時間もかけなくていいよ、時間の相場わかんないけど……っほら、30分無料の駐車場みたいな感じで」
「何の話だよ」
「ねえ、宵くんお願い、もうわがまま言わないから。宵くんがいやなら、もう会いにもこないしっ、う、辛いけど」
「…仁乃。話聞けって」
宵くん、
わたしはこんなにもきみに触れたいのに、宵くんは少しもそう思ってくれてないのかな。
「っそんなにわたしとはしたくな───ッ」