この夜、返品可能です。





「ダメ?」

「いやダメとかじゃなくな……おっと?宵くんさてはアルコールを摂取致したか」

「致してない シラフ」

「まじかこりゃ大事件だ」




お酒を飲んだ宵くんが超絶可愛くて甘えたさんになることは立証済みではあるものの、素面でこれとは、さすがに破壊力がやばい。



「疲れた。すごい、多分俺社会人向いてない」

「……す、スーツ似合うから向いてるよ」

「仁乃は一生制服着てな」

「留年しろと?」

「そーそ」




ははっと軽く笑われる。


柔らかくて優しい笑顔。

ちょっとだけ疲労が見えたから、心配になった。



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