この夜、返品可能です。






「ホント、いい加減にしてくんない」



ぐらり、視線が揺れた。



「え」と声を洩らした時にはもう遅い。


ぱちぱちと瞬きをした視界には、宵くんの綺麗な顔が映っている。背中には絨毯の柔らかな感触。手首から、ほんのり熱を帯びた温度が伝った。







これは​────…宵くんに押し倒されている?




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