この夜、返品可能です。




何度か唇を食むように重ねたあと、唇を割って宵くんの舌が侵入してきた。

手が拘束されているし、拒否することもできなくてただキスを受け止めるしかできない。




「はぁ、っ、宵く……っ、んん」

「いーね、その顔」




どんな顔だよ、と思ったけれど、息が上がっているため言葉にすることも出来ず。

ニッと上がった口角に、ゾクリと身体が震えた。



宵くんの唇は、今度は頬や首へと向かい、私の手首に触れる手とは反対の手で、いつもしてる……みたいな、えっちな感じで身体に触れる。



アルコールが入ると甘えたになる。
熱が出ると色気が5割増になる。




困ったな、好きじゃんね。




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