この夜、返品可能です。
「宵くんしたくないの?」
「気分じゃない」
「じゃあわたしがその気にさせる!」
「無理だよ仁乃は」
「貴様わたしを誰だと思って」
「ヒンニュウでバカでポンコツなニノちゃん」
「まじで全部悪口だけど!?」
宵くんはわたしのことなんか見向きもせず、ベッドを背もたれにしてスマホをいじっている。
あまりにも相手にされず悔しかったので、ちょっと拗ねる真似をするも可憐にスルーされた。
いやいや、冷静に、彼氏に「気分じゃない」ってえっち断られるのめちゃくちゃ悲しくないか。
その気にさせることすらチャレンジさせて貰えないとは何事。