この夜、返品可能です。




「っ、いじわる!なん、なんなんですか!?宵くんはっなに!?」

「知るか」

「首にキスした!耳食べた!ひどい!変態!」

「おーおーデカい声だな」




もうヤケクソだった。顔はきっと完熟トマトみたいに真っ赤になっている。


ああぁもう、見ないでほしいのに。



耳は食べるものじゃない。キスは口と口でしたかった。ていうかそんないやらしく指触らないでよ。




ああ、待って。これ以上は無理。

わたしが悪かったから、宵くんのことなめてたの。相性とかそういう問題じゃないんだよね。



わたしにはまだ早いって、本当にそうだった。


宵くんの「せふれ」やば過ぎない?
こんなのに耐えてるの?

嘘じゃん、幻じゃん。





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