この夜、返品可能です。
「っ変態」
「言っとけ」
「変態、だからねっ」
「だから。勝手に言っとけよ」
たどり着いてしまったらしい。
焦らすように下着の上から手が這っていてもどかしかった。少しして、ブラの隙間から指先が伸びてくる。
「っ、ん!」
指先が触れて、ビクリと身体が跳ねた。
「一応、揉む分はあった」
「っ」
「睨むなよ。イイ声出てた」
「なっ……、」
なんでこう、こう……この人全部声に出すんだろう。
そういう趣味?
わたしの反応見て楽しんでるだけ?
分からないけど、どっちみち結構やばいよ宵くん。
「フツーセイジョーモンダイナシ。安心して、もっと泣きな」
誰がなくもんか。
余裕そうな宵くんにムカついて、キュッと唇を噛む。
もう絶対声出さない。宵くんが何をしようとどこを触ろうとなんて声をかけようと、終わるまで全無視してやる。
本当、なんでこんなことになったんだっけ。
わたしたちが今こうなってる主旨、どこいった?