この夜、返品可能です。
宵くんとえっちなことをする条件に巨乳という項目があるのなら、わたしは到底追いつけてはいない。
最低ラインはどこだろう。
どの道、Aマイナスカップのわたしじゃ、歴代の女の子たちに並ぶことすら出来ていない。
宵くんは女の子たちのことを「せふれ」と言っていた。
初めて宵くんの「せふれ」を見たのはわたしが小学6年生の時で、その時4つ上の宵くんは、高校に入ったばかりだった。
高校生って「せふれ」が出来るものなのか〜と呑気に思っていた、わけなんだけど。
「大体ね、宵くんは嘘つきなんだよ」
「なにが」
あれから4年経ち、自分が実際に高校生になってみてまず初めに思ったことは────…そう。
「せふれって、いる人の方がだいぶ貴重だもん」
ごく普通のピュアで純粋で可愛げのある わたしみたいな高校一年生にとって、「せふれ」というワードは縁が無さすぎる 、ということである。