この夜、返品可能です。
《仁乃ちゃん、今高一だよな。今度さ、宵も一緒でいいからマジでダブルデートとか設置して欲しい》
「は、はぁ」
《彼氏持ちでも全く問題ないから!》
「えっ、あ、はぁ…」
《まあ出来れば巨乳が良いんだけどー…》
「きょにゅう…」
ハルカさんの下心満載の話に 適当に相槌を打ちながら、宵くんの視界に映り込み、「お水、持ってくるね」と小さな声で耳打ちをする。
《あ、でも別にヤリモクとかでは無いから。や、少しはあるけど、でも普通に仁乃ちゃんに会ってみたいってのもある》
「はぁ、ありがとうござ、………っう、わぁっ!」
ベッドを離れようとした、その時だった。
「……水いいから、仁乃はこっち」
グイッと腕を引っ張られ、ベッドに横になっていた宵くんの身体に衝突する。
わたしの渾身のAマイナス、潰れたかと思った。