この夜、返品可能です。
「ハルカ」
わたしからスマホを奪った宵くんが低い声で話し出す。
《お、酔っ払い》
「もーいいだろ。切るから」
《切ったら何するんですか今から仁乃ちゃんのこと襲うの?食うの?やだぁ宵くん破廉恥ぃ》
「死ね」
《ごめん生きる明日も明後日も生きるピース 明日詳しく聞かせろよお仁乃ちゃんとの営み》
「やめろ」
《うぅ?》
「その"仁乃ちゃん"っての、やめろ。ムカつく」
《……おっと?お?お?》
「じゃあな」
《やっだぁ宵くん可愛すぎる独占欲愛愛愛って感じですかやだぁ あのヤリ捨てクズで有名な宵が一人の女を溺愛とかいや明日絶対雪、雷、いや……全人類死ぬんj》
ツー…ツー…
ついにハルカさん強制終了。サヨウナラ。