この夜、返品可能です。







「さっき、カナに忠告されたよ」




校門を出て、三谷くんと肩を並べて歩いていると、ふと彼は思い出したように言った。



「『仁乃には超絶かっこいい彼氏がいるから あんたの遊びに巻き込まないでよ』だってさ」

「え」

「あいつ俺のことなんだと思ってんだろ。有川のこととって食ったりすると思ってんのかな」




え、三谷くん わたしのこと遊びなのか。

遊ばれているつもりは全くないのだけど、カナちゃんには心配をかけてしまっているみたいだ。



わたしが抜けてるところがあるからかな。

わたしこんなに宵くん一途なんですが。
気持ち悪いほど宵くんのこと好きなんですが。




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