この夜、返品可能です。
「あ、ごめんごめん。なんで知ってるか気になるよね」
「えっと…うん」
「有川の彼氏さ、俺のバイト先の先輩の友達みたいで。よく店来るんだよね」
なるほど、そうだったのか。
想像していたものではなくて安心した。
けれど、それがわたしとなんの関係があるのだろう。宵くんの友達はハルカさんしか知らない……って、もしかしてのもしかして。
「……ハルカ?」
「え。なんで知ってんの?そうそう、遥加さん」
「や、……宵くんのお友達っていうので前に電話で話したことがあって」
世間というのはこうも狭いものなのか。
わたしがハルカさんと関わったのは音声のみなので顔は見た事が無い。
宵くん曰く"顔はかなり良い"らしいので、一度見てみたいものである。