とろけるような、キスをして。



「マジでみゃーこは、俺の予想を超えてくる」


「しゅ、修斗さん?」



 私の首の横を通って胸の前でギュッと組んだ腕。


それにそっと手を這わす。


 これがバックハグってやつ……!?何これっ、想像してた倍以上は恥ずかしいんですけど!


がっしりとした腕に顔を埋める。



「あー……、今すぐ抱きたい」


「なっ!?ダメだよっ、これから大浴場行ってご飯なんだからっ」


「わかってるけど。みゃーこが可愛いから、つい」



 仕方ないじゃん。と言って腕に力を込める修斗さんはしばらくそのまま私を離してくれなかったものの。



「ん。充電できた。続きは夜にとっとくわ」



と五分ほど抱きしめたら離れていった。


 フッと、修斗さんが離れたところから冷たい空気が身体に触れた気がして、少し身震いする。


離れたら離れたで寂しいなんて、そんなことを言ったら修斗さんを困らせるだけだ。



「ほら、大浴場行くんだろ?」


「うん!」



 渡された浴衣とタオルを持って、それぞれ大浴場に向かった。


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