とろけるような、キスをして。
「俺、男兄弟の真ん中だから女の子のそういう時ってどうしたらいいかわかんなくて、みゃーこはよく体調崩すみたいだから心配でこの間調べたんだよね。あったかい物飲むと良いとか、チョコとかコーヒーは避けた方がいいとか」
そう言って渡されたホットミルクを受け取り、「……ありがとう」とお礼を告げる。
ほんのり甘くて、とても温まる。
「今時期寒いし、風呂にゆっくり浸かった方が全身あったまるからいいとかさ、そういうのいろいろと」
「頼もしいね」
私より知識がありそうで、小さく笑ってしまった。
「そんなことないよ。……俺、みゃーこといると理性働かなくなっちゃうから。歳上のくせに全然余裕も無いし。だから、ちょっとでも体調悪い時とかそういう時はちゃんと言ってくれると助かる。俺の知らないところで苦しんでるのとか嫌だし。俺にできることなら協力するし、一人でゆっくりしたいならそれも全然オッケー。だから今日も泊まるのしんどいようだったら今から家まで送るけど。……どうする?」
私から見れば修斗さんはいつも余裕でいっぱいなんだけどなあ。
と思いつつ、ありがたい提案だけど首を横に振る。
ホットミルクが入ったマグをテーブルに置いて、向き直った。
「……修斗さんと一緒にいたいから。……その、何もできないけど……泊まってっても良い?」
そんな図々しいお願いに、
「もちろん。でも、体調悪くなったらすぐ言ってね」
と言ってそっと抱きしめてくれた。